トップ »ブログ »虫歯退治に顕微鏡(日本経済新聞)

(医)SED 山口です。1か月前になりますが、日本経済新聞に掲載された興味深い記事をご紹介します。「口の中を拡大して診察できる歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の登場で歯科治療が変わりつつある。」とマイクロスコープの有効性を評価しています。

この記事で取り上げられている三橋純先生は、新潟大学歯学部の1学年先輩で、2007年にマイクロスコープを使った歯科医療のすごさを教えてくれた先生です。マイクロスコープは肉眼ではけして見ることができないミクロの世界を我々に見せてくれます。記事に書かれているように、肉眼では見えない、どうしても勘と経験に頼らざるを得ない歯の根の中や虫歯の深い部分などを明確に確認しながら治療ができるため、より精密な治療を行うことができ、その結果、今までは抜かなければならなかった歯の寿命を延ばせる可能性を秘めています。

利点の多い顕微鏡ですが、とても大きな問題があります。新聞記事にも書かれているように、顕微鏡を通した像は肉眼と反転するため、歯科医が慣れるまでに1年以上を必要とします。私自身、マイクロスコープを使って治療ができるようになるには膨大な時間と研修会費用を要しました。(医)SEDは、新潟大学の臨床研修施設として研修医を受け入れていますが、若い先生方に早い時期にマイクロスコープを使いこなし、上質な治療ができるように指導しています。

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