トップ »ブログ »80歳の日本人に残る歯の数は?

Smile10デンタルクリニックの山口です。本日は、8020運動についてお話します。

日本歯科医師会が実施している8020運動とは、「80歳で20本の歯を残そう!」というスローガンです。なぜ20本かというと、親知らずを除き、全部で20本ある永久歯のうち8本以上を虫歯や歯槽膿漏で失い、20本より少なくなると噛めない、食べることができない食べ物が出てくるからというデータからです。つまり、歯が20本以下になると食べたいものを食べるのではなく、食べれるものを食べる食生活を強いられることが多いのです。現在、20本以上ある方は当たり前のように、楽しい食事を享受していると思いますが、20本以下になると外食をした時に、入るレストランまで選ばなければなりません。「このレストランには、はたして私が食べることができるメニューがあるだろうか?」というようなことが現実に起こってきます。

日本人は、ご存じのとおり世界1の長寿国です。男女平均でも84歳を超えています。一方で、日本人のお口の中を調べると、60歳から急激に歯の数が減ってきます。原因は虫歯や歯槽膿漏です。60歳から急激に失われた歯の数は、80歳ではなんと、9.8本しか残っていません。(平成24年厚生労働省 歯科疾患実態調査)

ご自身の歯を一生涯20本以上を保ち、一生涯食事を楽しく享受し、健康寿命をまっとうするには、歯を失った時にどのような治療を選択するかが大きなカギになります。1本でも歯を失えば、その後他の歯に噛む力の負担がかかり、他の歯が悪くなる大きな原因になります。患者様に、インプラントのメリットをよく質問されますが、健康寿命をまっとうするために大きな役割を果たすのがインプラントです。

私の母は、今年の2月で82歳になりました。親不孝な私が唯一親孝行できたことは、歯科医師としてインプラントを使いながら、入れ歯のお世話にならずに現在でも大好きな硬いお煎餅をばりばりと食べることができる食生活を送らせてあげれていることかなー、と思っています。母親の許可をえて、現在のレントゲン写真を掲載します。最初の2本のインプラントは1998年に入れたもので、それ以来母親の第二の永久歯として働き続けています。

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センター北 (医)SED Smile10デンタルクリニック

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