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こんにちは、Smile10デンタルクリニックのせきです。

今回は、歯科用品についてのお話を致します。
歯医者さんで実際に使われている物もあります。ぜひ参考にしてみてください。


○デンタルフロス
歯と歯の間の汚れは、なかなか歯ブラシだけでは落としづらいですよね。
みなさんはどんな対策をしていますか?
実は歯ブラシによる歯磨きだけでは、汚れが約40%も残ってしまうと言われています。
特に歯と歯の間や歯周ポケットなど、歯ブラシが届きにくい部分の汚れが残ってしまうためです。
このような汚れが残っていると、細菌の量が増え、虫歯や歯周病の原因になることがあります。
口腔衛生を徹底するためには、歯ブラシでは落としきれない汚れをデンタルフロスで除去し、定期的なブラッシングを補う必要があります。

○デンタルフロスを使うメリット
★むし歯や歯周病の予防
歯垢(プラーク)が歯に残っていると、むし歯や歯周病の原因に繋がります。
プラークを適切に除去できれば、虫歯や歯周病を予防することができます。

★口臭を予防&改善
日常的にフロスを使用することで、食べかすやプラーク、歯周病などが原因となる口臭を改善することができます。

★むし歯の早期発見
フロスを使った時にフロスが切れたり、引っかかった経験はありませんか?
もしかしたらそれは、小さなむし歯ができているサインかもしれません。
歯と歯の間や、詰め物の下がむし歯になると、詰め物と歯の間に隙間が出来て、フロスが引っかかりやすくなります。
むし歯の早期発見のためにも、フロス中に違和感を感じたらぜひ歯科医院をご受診ください。
また、フロスをして歯ぐきから血が出る場合も歯周病の可能性があります。
同様に早期に歯科医院の受診をおすすめします。

○フロスの種類
デンタルフロスには、大きく分けて「ホルダータイプ(糸ようじ)」と「糸だけのロールタイプ」の2種類があります。
フロスをお試しで使う方や、糸だけのタイプが苦手な方には、持ち手付きのホルダータイプがおすすめです。
一般的に、糸ようじと呼ばれているのもこのタイプです。
ホルダータイプには、前歯に適したF型と、奥歯用に作られたY型の2種類があります。

糸だけのロールタイプは、好きな長さに切り取って指に巻いて使用します。
歯医者さんで使うフロスは、このロールタイプです。
いろいろな種類のフロスを試してみて、自分に合った使いやすいものを選んでみてくださいね。

○フロスの使い方
せっかくフロスの習慣を身に付けて頂くのに、間違った使い方で効果が半減したらもったいないですよね。
正しいフロスの使い方についてご説明致しますので、ぜひ一度マネをしてやってみてください。

(1)フロスをノコギリのように横方向に動かしながら、ゆっくりと歯と歯の間に入れます。
(2)歯ぐきの方まできたら、歯ぐきを傷つけないよう注意しながら、歯周ポケットの中にフロスを入れていきます。
(3)フロスを上下に数回動かして、プラークを落とします。歯に添わせるようにして、汚れをこそげとるイメージで動かして下さい。
(4)(3)で汚れを落としたのと、反対側の歯も同じように汚れを落としていきます。
(5)横にフロスを動かしながら、ゆっくりと抜いていきます。


歯磨き後のデンタルフロスの使用は、口腔衛生にかなり有効です。
しかし、使い方を誤ると汚れを落としきれなかったり、歯ぐきを傷つける原因につながります。
ぜひ毎日1回のフロスを習慣化してみてください!

○歯磨剤
多くの人が使っている歯磨き粉は、「化粧品」と「医薬部外品」の2つに分類されます。「化粧品」には基本の成分だけが含まれており、「医薬部外品」には薬効成分が含まれています。
日本で販売されている歯磨き粉のうち、9割が「医薬部外品」です。

★基本成分
研磨剤、湿潤剤、発泡剤、結合剤、香料、防腐剤などがあります。

★洗浄剤(研磨剤)
リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウムなど。
歯の表面に付着した歯垢やステインなどを、歯を傷つけずに落とします。

★湿潤剤
グリセリン、ソルビトールなど。
適度な湿り気を与える働きをします。

★発泡剤
ラウリル硫酸ナトリウムなど。
泡のような作用でお口の中を満たし、歯の汚れを落としやすくします。

★粘結剤
カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナンなど。
成分が分離しないようにまとめ、適度な粘性を与えるものです。

★香味剤
サッカリンナトリウム、メントール、ミントなど。
フレーバーをつけて、使い心地を良くします。

★保存料
安息香酸ナトリウムなど。
成分の変質を抑える働きがあります。

★薬用成分・むし歯予防
モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化ナトリウム(NaF)など。
歯を強くし、虫歯を予防します。

★薬用成分・歯周病(歯肉炎、歯周炎)の予防
トラネキサム酸、塩化ナトリウム、麦芽エキス、酢酸トコフェロール(ビタミンE)、グリチルリチン酸二カリウム、β-グリチルレチン酸、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム(CPC)など。

★薬用成分・口臭の防止
LSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)など。

★薬用成分・歯のヤニ取り、着色落とし
ポリエチレングリコールなど。

★薬用成分・しみるのを防ぐ
乳酸アルミニウム、硝酸カリウムなど。

★薬用成分・歯石予防
ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなど。

〇歯磨剤を使った後のうがいについて
少量の水(15ml程度)で5秒程度すすぎましょう。
歯磨剤には泡立ちの少ない発泡剤無配合のものやジェルタイプなど、いろいろな種類があります。
迷った時には、どの効果が一番欲しいかによって選んでいただければと思います。

〇お子様にオススメの歯みがきジェル
当院ではCheck up gel(チェックアップジェル)をオススメしています。

(1) フッ素配合で、むし歯を予防します!
(2) 泡立たないジェル状なので、歯みがきしているところがよく見えます!
(3) 歯みがきの後は吐き出すだけでOK!うがいができないお子様にも使えます!
(4) 年齢に合わせたフッ素の濃度と味を選べます。
(5) 生後6ヶ月頃の赤ちゃんから、大人、高齢者まで、幅広い層に対応!

また、他の歯磨き粉よりも味が美味しいと人気です!
歯磨きが苦手なお子様には、一度試してみてはいかがでしょうか?

当院では3種類の味を販売しております!
バナナ味・・・フッ素濃度500ppm 6歳未満
ぶどう味・・・フッ素濃度950ppm 6歳以上
ミント味・・・フッ素濃度1450ppm 15歳以上

フッ素が入っているので、
(1)歯を丈夫にする。
(2)虫歯になりにくくする。
(3)歯の再石灰化を促進する。
などの効果があります。
初期の虫歯であれば、再石灰化で修復できる可能性があります。

★使う量の目安
年齢に応じて適切な量を使用することが大切です。
*2歳以下 3mm程度
*3~5歳 5mm程度
*6~14歳 1cm程度
*15歳以上 2cm程度

★使い方
(1)歯磨き粉でいつも通りの歯磨きをする。
(2)一度うがいをして、口をゆすぐ。
(3)チェックアップジェルで軽く磨く。
(4)口にたまった唾を吐き出す(うがいはしない)

(2)でうがいをしますが、口をすすぐことができないお子さまは、ジェルでのブラッシングのみでもかまいません。
ジェルがお口に残るのが気になる場合は、軽くすすぐことも可能です。
ただし、すすぎ過ぎるとフッ素の効果が薄れてしまうので、ご注意ください。


〇コンクールFについて
みなさん、定期的にマウスウォッシュをしていますか?

お口の中を清潔にしてすっきりしたり、口臭を防ぐためにマウスウォッシュを使用される方は多いと思います。
もちろん、このコンクールFにも口臭予防などの効果があります。
マウスウォッシュの中でも特にコンクールFがオススメな理由は、有効成分であるグルコン酸クロルヘキシジンという成分に大きな2つの作用があるからです。

(1) 殺菌作用
グルコン酸クロルヘキシジンには抗菌作用があり、むし歯や歯肉炎の原因となる微生物の繁殖を抑制してくれます。
通常の歯磨きと併用することで、むし歯や歯周病の予防に効果的です。

(2)予防効果
殺菌作用のほか、細菌が歯に付着するのを防ぐ予防効果もあります。
虫歯・歯周病予防と同時に、お口の中の環境も改善してくれます。

★使い方
(1)コップに25mlから50mlの水を入れます。
(2)そのコップに5滴から10滴、コンクールFを入れます。
(3)数回ぶくぶくうがいをします。
一般に市販されているリステリンやモンダミンとは異なり、原液希釈タイプなので経済的です。
さらに、マイルドなミント風味なので、強い刺激が苦手な方にもおすすめです。

〇コンクールFについて よくある質問

1.いつ使えばいいのですか?
コンクールFを使用する際には、あらかじめ歯をきれいにすることが大切です。
磨き残しがあると、殺菌成分が歯の表面まで届かないからです。
効果を十分に得るためにも、歯磨き後の使用をお勧めしております。

2.使用後の飲食は可能ですか?
飲食は可能ですが、効果が薄まってしまうことがあります。

3.効果的な使い方はありますか?
コンクールFの殺菌成分は約12時間持続しますので、寝る前に歯を磨き、コンクールFでうがいをしたらそのまま寝て頂くのがお勧めです。
そうすることで、朝まで殺菌成分がお口の中に留まり、一晩中最適な歯周病予防ができます。

4.子供でも使えますか?
うがいができるお子様であれば、使用することができます。

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